医療報酬ファクタリングの仕組み

医療のイメージ

ファクタリング取引は継続的取引関係から発生する債権との親和性が高い特徴をもっています。利用実績の豊富さや最近の利用件数の増加などが際立っている業種に、クリニックや病院などの医療施設などがあります。病院などで需要の高い医療報酬ファクタリングですが、その仕組みや特徴はどのようになっているのでしょうか。
医療報酬ファクタリングとは、病院やクリニックなどで発生する診療報酬を対象にしたファクタリングのことです。国民皆保険制度が採用されている日本国内では、病院やクリニックなどの医療機関を受診する際には、原則として3割の自己負担金を支払えば窓口負担は終了します。残りの7割分の診療報酬は健康保険などの公的保険団体が運営する機関を通じて医療施設に支払われます。診療が終了すると、病院などの医療機関からレセプトが提出され、審査にまわされます。レセプトには診療行為の中身が記載され所定の点数単価を元に計算された金額が記載されていますが、よほどの不備がないかぎり審査は通過し残りの診療報酬の支払いを受けることが出来ます。つまり診療報酬は保険者が倒産することは想定されないので、ほぼ確実に支払いを受けることが可能な優良債権と評価できます。しかし診療報酬の入金がされるのは、二ヶ月先です。6月に診療した場合、8月にようやく入金される形になります。しかし医療施設は医師や看護師などに必要な人件費や検査設備の更新など、常に一定の現金を確保する必要に迫られている業種です。しかしファクタリングを利用すれば、支払日前でも現金化できるので大幅なキャッシュフローの改善を期待できます。
医療報酬ファクタリングとは、こういった診療報酬の信用性の高さに着目したファクタリングといえるでしょう。
ところで医療報酬ファクタリングを利用するには、健康保険などの公的保険からファクタリングを利用することについての承認を取り付けることが必要です。しかる後にファクタリング会社と利用者でファクタリング契約を締結しますが、公的保険の承認を前提にするため3者間取引になります。
医療報酬ファクタリングのメリットは優良債権を対象にするため、手数料も安く買い取り額も高くなる点です。ただしいちど利用を開始すると、現金をファクタリングで用意するのが前提で資金繰りが展開するのでなかなか抜け出せなくなるのも事実です。利用するにあたっては、利便性と継続性の両面をいかに考えるかがポイントです。

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